FrontLine サニタリープレート式熱交換器

アルファ・ラバルFrontLineサニタリープレート式熱交換器は、サニタリー性、製品の取り扱い、長時間稼働、優れた洗浄性など、厳しい要求がある食品プロセスに対応するプレート式熱交換器シリーズです。飲料、乳製品、食品など、サニタリー性が求められるアプリケーションに適したFrontLineプレート式熱交換器は、熱に敏感な食品の熱交換に最適です。条件や能力に応じて、プレートや枚数を簡単に組み替えが可能です。

熱に敏感な食品に、優しく均一な熱伝達が可能

食品プロセス用途に特別に開発されたプレートによる優れたサニタリー性（FCM準拠）
幅広い伝熱プレートの材質とプレートパターンのオプションにより、穏やかで均一な処理と信頼性の高い性能を確保
柔軟な構成と容易なメンテナンス性で機器の長寿命化を実現
汚れを防ぐための特別な設計で、稼働の長時間化を実現
幅広い種類のプレートにより、製品の品質を一定に保ちながら能力の増強や変更が容易

アルファ・ラバルのFrontLineシリーズサニタリープレート式熱交換器は、FDA準拠の素材を使用した接着剤不要のガスケットを使用しており、メンテナンスが容易で耐用年数も長くなっています。フレームはマルチセクションのアプリケーション（低温殺菌用など）に使用でき、点検・洗浄のための分解が容易です。接続プレートのコーナーは交換可能で、伝熱プレートの追加や取り外しも簡単にできるため、プロセス条件が変わっても迅速かつ簡単に変更できます。

様々なサニタリー性の要求に対応するプレート種類

FrontLine シリーズには、熱に敏感な食品を扱うために最適なサニタリー性・洗浄性を実現した3種類のプレートが用意されています。

クリッププレート – サニタリー性を考慮して設計されたシェブロンプレートパターンを採用しています。流体入口、分配部、プレス加工されたプレートパターンの形状や深さにより、最適な性能を発揮することができます。
Gemini ダブルウォール・クリッププレート – 2枚のプレートを圧着したものです。これにより、万が一、プレートから液体が漏れても、液間のクロスコンタミネーションを防ぐことができます。
ワイドストリーム・クリッププレート – プレートパターンが広く、接点が少ないため、パルプや繊維を含む食品・飲料に最適です。

FrontLine シリーズのプレートパターンとプレス深さは、繊細な取り扱いが求められる乳製品、食品、飲料製品の熱処理を優しく均一に行うために設計されています。食品業界におけるアプリケーションの例としては、以下のようなものがあります。

ヨーグルト、アイスクリーム、ビールの低温殺菌
繊維を含んだ果汁の低温殺菌
粘性のある製品の加熱・冷却

アルファ・ラバル BaseLine サニタリープレート式熱交換器は、比較的要求の易しいサニタリー用途に適したシリーズです。

交換可能な接続プレートのコーナー

ハイスループットな低温殺菌に使いやすい自動化モデル

アルファ・ラバルの FrontLine Automatic は、モーターとPLCベースの制御システムにより、プレート式熱交換器を自動的に開閉するモデルです。これは、乳製品の低温殺菌において、頻繁に検査や洗浄を行う必要があり、処理量の多い大型のユニットに適しています。

動作原理

チャネルがプレートの間に作られ、互いに熱を交換する流体が各チャンネルを対向に流れるように、四隅にノズルが設けられています。熱がチャネル間に挟まれたプレートを移動し、向流が極めて高い伝熱効率を実現します。プレートの波形はプレート間に流路をつくり、隣接した流路に対して各プレートをサポート、さらに乱流を増長し、効率の良い熱伝達を可能にします。当社の熱設計エンジニアは、お客様の用途のニーズに適したモデルと構成を設計・選択するとともに、最大の熱性能を実現し、圧力損失を最小限に抑えるのをお手伝いします。