収益性の向上に貢献する分離システム
細胞の回収は、あらゆる培養ベースの医薬品生産において重要なステップであり、どの分離システムの選ぶかは、製品の品質、収率、下流工程のコストに大きな影響を与えます。アルファ・ラバルは数十年にわたりバイオ製薬業界に分離システムを提供しており、あらゆる種類のバイオ製薬アプリケーションに対応したディスク型遠心分離機の実績があります。お客様のプロセスで使用する細胞の種類やプロジェクトの規模に関わらず、当社のアプリケーションスペシャリストチームがお客様の課題解決に最適な分離システムをご提案します。
Culturefuge 分離機シリーズ — 穏やかなフィードによる高効率な細胞分離
当社独自のヘルメチック（完全密閉）型遠心分離機Culturefugeシリーズは、特に哺乳類細胞の培養プロセス向けに開発されました。独自の設計により、Culturefugeは壊れやすい細胞を培養液から非常に穏やかに分離できるため、細胞溶解や製品汚染のリスクを最小限に抑えることができます。バイオ医薬品の生産では、時間がかかる高価なバッチを扱う培養プロセスが多く、細胞内タンパク質の汚染によりバッチが台無しになるリスクは絶対に回避しなければなりません。アルファ・ラバル Culturefugeは、パイロットプラントやデモプラントから大規模な工場まで、あらゆる規模の工場で使用できる実績のある細胞回収システムです。
Culturefuge 分離装置の主な利点は次のとおりです。
- 穏やかな細胞処理により、ダウンストリームにおけるフィルター分離の必要性を最小限に抑えることで、製造コストを削減
- 独自の完全密閉設計
- 優れたサニタリー性、完全蒸気滅菌対応可、CIP対応
- FDAに完全準拠
- 最も厳しいcGMP要件に適合
- 幅広い製品ラインナップによりスケールアップが容易
- 柔軟性があり、複数の製品ラインを処理可能
- 比類のない性能を備えた独自の特許デザイン
バイオ医薬品の生産に特化した当社の Culturefuge シリーズの特長について詳しくご覧ください。
世界初のシングルユース仕様ディスク型遠心分離機
アルファ・ラバルCultureOneは、せん断に敏感なバイオマテリアルを優しく扱い、製品回収率の最大化を実現する実績のある清澄化技術を基に開発されました。圧倒的な分離性能で、バイオ製薬プロセスの新たな可能性を発見してください。
Let’s find the perfect separation equipment for you
細胞回収用遠心分離機を選ぶ際には、細胞の種類、培養液の細胞濃度、システムの容量、スケールアップ計画、バイオセーフティレベル、考えられる閉じ込め要件など、考慮すべき要素がたくさんあります。当社の専門家は、お客様のプロセスに最適な分離システムを選択するお手伝いをします。お客様の新しい装置がすべての要件を満たし、優れた製品品質、回収量、分離性能を実現することをサポートします。当社の製品ラインナップの詳細については、以下をご覧ください。
Culturefuge シリーズ
Culturefugeは、特に哺乳類細胞培養、微生物細胞、および沈殿タンパク質のために開発された、ユニークなボトムフィード型密閉分離システムのシリーズです。遠心分離機内のフィードは穏やかにかつ効率的に行われるため、せん断に弱い細胞壁膜の破砕を避けることができます。これにより、ダウンストリーム後半での目的タンパク質の精製が容易になり、製造コスト削減に貢献します。
Clara シリーズ
Clara 分離機は、工業用発酵用途向けに特別に開発されました。それらは、実験室やパイロット規模の運転から、発酵プラント用の大型産業用遠心分離機のモデルまで、あらゆるサイズのシステムとして提供されています。これらの遠心分離機は、穏やかな製品処理、高い分離効率、および低消費電力を保証します。モデルに応じて、分離機は、非気密（上部供給）設計から完全気密（底部供給）設計まで、さまざまな設計で利用できます。
BTPX
BTPX シリーズは、沈殿タンパク質、微生物培養液、ホルモンなどのバイオ製薬用遠心分離機です。この分離機は、100年以上にわたる技術的なノウハウを基に開発したもので、パイロットまたはミディアムスケールの規模で性能を発揮します。この固液分離機は、クラリファイヤー（清澄機）またはコンセントレーター（濃縮機）として使用することができます。
BTUX
このノズル式遠心分離機は、固形物の連続排出が必要な高密度培養液など、バイオテクノロジーの幅広い用途に対応できるように設計されています。フルスケール生産に向けて実績のある分離ソリューションです。分離機のボウルは、アルファ・ラバル独自のボルテックスノズルを備えており、従来のノズル式遠心分離機とは比較にならないほどの性能を発揮します。このノズル式遠心分離機は効率が高いため、目詰まり点の近くで運転することが可能です。
FESX
このノズル式遠心分離機は、固形物の不純物の有無にかかわらず細胞数の多い微生物の分離に適しています。細胞はボウル外周に配置されたノズルから連続的に排出されます。その設計により、この分離機は細胞含量の高い、例えば酵母のような大きな微生物にも対応することができます。
FEUX
FEUX シリーズは、工業用発酵アプリケーションにおいて最適な分離・濃縮を実現するために、独自の設計機能を組み合わせています。このシリーズは、洗浄サイクル中に洗浄された固形物を自動的に排出するように設計されているため、自動定置洗浄（CIP）を設置したプロセスラインに特に適しています。
MBPX
MBPX シリーズは、特に微生物向けに調整された高速回転対応の遠心分離機の製品です。これらの遠心分離機は、約0.5～500μmの粒子径を持つ懸濁物質の分離に適しています。このシリーズには、小型ラボ機から大型の工業用遠心分離機まであります。従来のトップエントリーオープン（非密閉型）と中空スピンドルの完全密閉型の2種類を提供しています。
MBUX
MBUX 工業用遠心分離機は、製薬用途における酵母およびその他の微生物の回収に非常に適しています。様々なサイズで利用可能な、これらの分離機は濃縮された固形物を回収するために必要なエネルギーは、比較的少ない量ですみます。システムは密閉構成により、高い衛生状態が得られます。
Patient safety comes first
私たちは常に患者の安全を第一に考え、バイオ医薬品の分離システムを設計しています。アルファ・ラバルのソリューションは、サニタリー性、洗浄性、トレーサビリティ、ドキュメンテーション、システム変更、バリデーションに関する最高水準の製造基準に準拠しています。当社は医薬品業界に遠心分離機を供給してきた長い経験を持ち、cGMP遵守に必要なすべての要件を管理するための規制上の専門知識と組織的なサポートを備えています。当社は、最も厳しい業界の要求に適合するバリデーション、サーティフィケート、ドキュメンテーションを提供します。社内の工場受け入れ試験（FAT）ラボでは、納品前に各システムのバリデーションを行うことができ、必要に応じて追加のバリデーションサービスも提供しています。
分離機の性能を最大化するには
アルファ・ラバルの分離機をお選びいただくと、分離機の専門家によるサポートがグローバルで利用できます。分離性能を向上させるアップグレード、状態監視システム、監査など、お客様の分離システムの生涯にわたって幅広いサービスを提供します。お客様のオペレーターが分離機の性能を最大限に発揮できるよう、最適な方法で運転・維持するためのトレーニングを行うことも可能です。部品交換が必要になった場合は、必要なコンプライアンス証明書付きのスペアパーツをグローバルの販売ネットワークから迅速に供給します。
アルファ・ラバルの分離機サポートについて詳しくはこちら
バイオ医薬品メーカー様向け分離機保守契約
バイオ製薬業界特有のニーズに基づいたテーラーメイドのサービスソリューションをご覧ください。アルファ・ラバルのサービス・アグリーメント（保守契約）により、バイオ製薬プロセスにおける機器の稼働率、プロセスの歩留まり、製品の品質、患者の安全性を最大化することができます。
アルファ・ラバル分離機の最新機能
アルファ・ラバルの分離機はすべて、130年以上にわたるディスク型遠心分離技術の経験と、お客様のプロセスに関するノウハウを活かして開発されています。これらの実績がどのように最新の分離機の性能向上を支えているかをご紹介します。
分離機とは
こちらでは、分離技術の種類、分離機の役割、分離機の原理や構造・種類など、分離機に関わる様々な情報を解説しています。
