廃熱回収

CO2 排出削減

廃熱回収は多くの場合大幅な省エネ、ひいてはCO2排出削減につながります。このことは地球環境保護につながるだけでなく、金銭的なメリットもあります。

現在、世界各地で、排出量取引制度(キャップ・アンド・トレード制)が相次いで導入されつつあります。欧州連合域内排出量取引制度(EUETS)が最も一般的です。

廃熱回収システムを導入した企業では、排出権の未使用分が出る場合があります。キャップ・アンド・トレード制に適合した企業の場合、こうした排出権を販売することができます。

キャップ・アンド・トレード制を導入していない国でも、国連がさまざまな排出権取引の枠組みを設けているため、世界の他の地域に排出権を販売できる可能性があります。

10MWの廃熱を回収すれば、排出権コストを最大で年間35万ユーロも節約できます。

 算出条件:

  • 排出権はキャップ・アンド・トレード制度のもと取引されている(排出量の削減に成功した場合、クレジットを販売できる)、または、カーボンクレジットの販売が可能な二国間契約等の仕組が導入されていると仮定
  • 年間運用時間8,400時間(350日間)と仮定
  • 天然ガスの燃焼熱は約48 MJ/kgと仮定。(17,500トンものCO2排出量削減に相当)
  • カーボンクレジット:1トンあたり20ユーロと仮定