加熱・冷却能力の限界が、生産力の限界となってしまう場合があります。廃熱回収を導入すれば、こうした限界をクリアすることができます。廃熱回収により冷却・加熱システムへの負荷が減った分を、生産に回すことができるような場合がこれにあたります。
アルファ・ラバルの熱交換器は省スペース設計のため、スペースの制約が原因となって生産力増強が阻まれている場合に、大きな効果を発揮します。効率性が高く、設置面積が小さいことから、1m2あたりの生産能力は、シェル&チューブ型の熱交換器をはるかに上回ります。
サトウキビから砂糖を精製する、コークス炉でガスを精製する、あるいはサトウキビからエタノールを生産するといったプロセスでは、可燃性の副産物を燃焼させて蒸気と熱を作り出します。
ここに廃熱回収システムを導入すれば、副産物を燃料としてプラント内で燃やしてしまうのではなく、燃料として販売する道が開けます。アルファ・ラバルのお客様のなかには副産物を原料とするバイオマスペレットやガス化学品の製造などで、収益を上げ始めている事例があります。