MARPOL条約附属書VIでは、大気汚染物質の排出抑制を目的として、燃料に含まれる硫黄分の上限に関する世界基準が定められています。排出規制海域（ECA）については、さらに厳しい規制が適用されます。 この規制では燃料に含まれる硫黄分レベルが定められていますが、排ガス中からSOxを除去することによっても、この規制を遵守できます。
MARPOL条約附属書VIでは、船舶用燃料の硫黄分許容量が漸進的に減らされます。 2020年1月以降、硫黄分上限値の世界基準が0.5％Sに引き下げられる予定ですが、ECAについては現在でも0.1％Sに制限されています。
その目的は、有害な硫黄酸化物（SO2およびSO3）と粒子状物質（PM）が大気中に放出されないようにすることです。 そのため、IMOでは硫黄分濃度の高い燃料でもSOxスクラバーの導入を条件に使用を許可しています。排気ガスを浄化することによって、同じ結果を達成できるからです。
今日のHFOには、MARPOL条約附属書VIに定められた上限値をはるかに超える硫黄分が含まれています。 これに対して、船主には3つの選択肢があります。それぞれの選択肢に異なる意味があります。
PureSOxのようなスクラバーシステムへの投資は、MARPOL条約附属書VIに準拠した低硫黄燃料を選択する場合よりもコスト面で有利になります。 燃料価格の違いによって、投資の回収期間と利益が決まります。
2020年に硫黄分上限値の世界基準が引き下げられたとき、燃料価格がどうなるのかについては、確実な予測は不可能です。しかし、以下の記事や資料から、いくつかの指摘と分析を見ることができます。
SOxスクラバーは長期的に燃料コストの削減につながります。 しかし、どのようなスクラバーシステムでも、Alfa Laval PureSOxほどのコスト削減は達成できないでしょう。
