高麗人参エキス濃縮システムの改良で機能性食品の品質が向上
機能性高麗人参食品の一流メーカーであるDaedong Korea Ginseng社は、増え続ける市場需要に対応するため、生産能力を60%向上させることを目指しました。同時に、新しい生産施設を建設し、工場のスペース効率を最適化することも決定しました。同社の戦略的な目標には、熱効率の向上と、高麗人参エキス濃縮ラインの運用・メンテナンスの簡素化が含まれています。その解決策として選ばれたのが、アルファ・ラバルの「AlfaVap Inline」です。このコンパクトでプレアッセンブルされたシステムは、製品の品質と生産性を向上させると同時に、労働コストを50%、設置高さを最大20%、エネルギーコストを最大10%削減します。
更新日 2024-09-022002年に設立されたDaedong Korea Ginseng社は、ブランド製品として生の高麗人参、濃縮エキス、高麗人参エキス粉末、発酵製品を製造し、食品、パーソナルケア、製薬メーカー向けに高麗人参エキスを販売しています。加工には複数の乾燥と熱処理が含まれています。原料の根からジンセノサイドを抽出した後、二重効用のAlfaVap Inlineは、滅菌と包装の前に工程液のほとんどを効果的に蒸発させ、濃縮された赤、白、黒の高麗人参エキスを得ることができます。
短い滞留時間で向上する製品品質
高麗人参は熱に敏感で、熱ストレスによって高麗人参エキスが暗く濁ることがあります。AlfaVap Inline蒸発器を使用することで、製品への熱影響を最小限に抑え、官能特性や機能特性を損なうことはありません。
「アルファ・ラバルのプレート式蒸発システムにより、より良い高麗人参の風味を実現しました。」
Daedong Korea Ginseng社 生産部長 李金宇(イ・グムウ)氏
「高麗人参の主要成分であるジンセノサイドは熱に敏感です。以前の蒸発システムとは異なり、AlfaVap Inlineは滞留時間が短く、製品の熱暴露を最小限に抑えています。その結果、私たちの高麗人参濃縮エキスは、より透明で純粋な色合いを持つようになりました。」
品質保証のため、現地のDaedong社のラボでは、二重効用のAlfaVap Inline蒸発器の利点を検証しています。例えば、ラボでは、色や味を向上させる重要な成分である熱に敏感なジンセノサイドRg3の含有量を確認することができます。
コンパクトな設置面積と低コスト
AlfaVap Inlineを導入することで、Daedong Korea Ginseng社は、世界的な需要増加に対応して生産能力を柔軟に拡大できるようになりました。多用途でエネルギー効率に優れたAlfaVap Inlineは、同社が以前使用していたシェル&チューブ式蒸発システムに比べ、設置面積が小さく、高さも20%低くなっており、新システムは設置、運用、メンテナンスの面でより経済的です。出荷前にプレアッセンブルされ、プレテストされたスキッド型蒸発器モジュールは、他のシステムで必要とされる30日間ではなく、通常2日間で設置が完了します。
現場で必要な作業は、ユーティリティラインへの接続のみであり、設置と試運転にかかる時間とコストを削減します。すべての計器やゲージは内蔵プラットフォームから簡単にアクセスでき、点検やメンテナンスが容易です。
エネルギーを10%削減し、30%短縮した時間で同じ生産量を実現
AlfaVap Inlineを使用することで、Daedong社は生産能力を維持しながら、生産時間を最大30%短縮できます。コンパクトな設計とシンプルな操作により、エネルギー消費も最小限に抑えられ、最大10%の節約が可能です。さらに、AlfaVapは優れた熱伝達係数と独自の波形プレートパターンにより高い蒸発効率を発揮し、乱流を生み出してセルフクリーニング効果を促進し、清掃頻度とダウンタイムを最小限に抑えます。
このエネルギー節約は、炭素排出量の10%削減にも直接つながります。さらに重要な点として、AlfaVap Inlineのコンパクトで省スペースな設計は、従来の蒸発器に比べて使用する鋼材が少なく、床面積や天井高も縮小します。施設全体の設置面積を縮小することで、コスト削減と炭素排出量のさらなる削減が可能になります。加えて、リソースの効率的な活用により、処理効率が向上し、廃棄物の削減にもつながります。
主要なテクノロジー
供給範囲
• アルファ・ラバル分離機
• アルファ・ラバルデカンタ
• アルファ・ラバル AlfaVap Inline ライジングフィルムプレート蒸発器
機器の設置面積を削減
設置高さを20%削減
稼働時間
生産時間を最大30%削減
コスト削減
労働コストを50%削減
エネルギー節約
エネルギーコストを10%削減