ビール工場における、プレート式熱交換器オーダーメード・メンテナンス

このエンジニアリング会社では、新規建設、リノベーション、メンテナンス、エネルギーと資源の節約を担っています。アルファ・ラバルのサービス・アグリーメントを通じて、工場設備の性能を維持し続けコスト削減を実現し、一貫して高い品質の最終製品の製造につなげています。

品質の高いメンテナンスと設備性能を維持

このビールメーカーの国内８つの工場では、アルファ・ラバルのプレート式熱交換器、酵母培養装置、遠心分離機、ポンプ、バルブ、ALDOX（脱気水製造装置）を使用しています。しかしながら、これら工場設備の性能を維持していくことが課題となっていました。それぞれの工場には個別のエンジニアリング部門があり、メンテナンス体制や管理方法が異なり、チーフエンジニアは２、3年ごとに異動します。そこで、すべての工場のメンテナンス履歴、改善提案やメンテナンス周期設定を共有できる体制を構築する必要があったのです。

メンテナンスの範囲

一貫したメンテナンスとサービスの品質ならびに設備の性能維持を継続していくため、このエンジニアリング会社では、アルファ・ラバルとプレート式熱交換器を対象に新しいメンテナンス体制（パフォーマンス・アグリーメント）を導入しました。プレートメンテナンスのサービス範囲は、以下となります。

• 必要に応じたプレート式交換器のリコンディショニング作業
• 技術スタッフによるお客様工場内でのメンテナンス作業
• 交換用プレートの保管を含む管理業務
• プレート式熱交換器更新のご提案

信頼でき、信用できるサービスパートナー

お客様であるこのメーカーでのビール生産は季節によって変動するため、すべての機器は必要な時に稼動可能な状態である必要があります。つまり、メンテナンスは生産のピーク以外の期間に限定されるということです。

すべての工場設備でメンテナンス品質を標準化するためには、設置プレートとそのメンテナンス履歴が継続的に更新され、このビールメーカーのすべての工場担当者に情報が簡単に提出でき、それを活用するシステムを構築することが望まれていました。

「アルファ・ラバルは我々の要望すべてに応えてくれています。」「信頼できるサービスパートナーです。」と、エンジニアリング会社のメンテナンス管理のご担当者様は話されています。また「プレート式熱交換器のメンテナンスに加えて、アルファ・ラバルには交換用プレートの保管などプレート管理を行ってもらっています。」と、エンジニアリング会社の事業部長様は話されています。

 3年間で約2千万円の操業コスト削減

このビールメーカーの工場設備においてパフォーマンス・アグリーメントを実施することは、アルファ・ラバルの技術スタッフによるお客様工場内でのメンテナンス作業を実施するのみならず、工場設備のパフォーマンスを向上させ、さらなるコスト削減を支援するご提案にもつながります。

 一例として、ある工場設備にて、重要なプレート式熱交換器の洗浄サイクルを、このビールメーカー、関連グループのエンジニアリング会社、そしてアルファ・ラバルの3社で協議した上で、最適化することができました。その結果、毎年実施していた分解洗浄、リコンディショニング作業を3年ごとに延長することに成功し、3年間でおよそ2千万円の操業コストの削減につながりました。

「中長期のメンテナンス戦略をアルファ・ラバルと構築し、既設のプレート式熱交換器の交換や素材、仕様に対応していきたい。」と、メンテナンス管理の御担当者は話しています。