洗浄品質の向上と省力化を両立し、 地元に愛される「地ビール」造りに注力
城端麦酒は地ビールブームが終息した頃の2001年に、富山県南砺市で創業したマイクロブルワリーです。 地元の美味しい天然水を仕込み水として使用し、 イギリス産100%の麦芽などの原料買い付け、醸造、出荷・販売まで少人数でこなし、地元に根付いたブルワリーとしてこだわりの地ビールを造り続けています。 今ではメディア取材を受けるほど成長した同社は、2020年4月に現在の新工場へ移転しました。
更新日 2024-11-21真摯なビール造りへの挑戦
生産量が増え設備増強にも投資してきたが、それに伴い洗浄作業の負担も増えていく中で、生産性向上が課題となっていました。ビール醸造工程で省力化が図れる工程は限られているが、洗浄作業は食品・飲料に携わる事業者としては絶対に妥協できない工程であり、洗浄品質を維持しながら省力化ができるソリューションを探していました。
■ 工場長の山本勝 氏 |
■ 2020年に新築した新工場には、売店も併設されている |
節水の実現と追加作業からの開放
飲料の展示会に参加していた工場長の山本さんは、アルファ・ラバルの回転式洗浄機のデモを見て「この製品なら洗浄の課題を解決できるのでは?」と考え、導入を決断しました。結果、長年の懸案事項だった釜の洗浄品質の向上と均一化、合わせて洗浄時間の削減と大幅な節水を実現し、ビール製造工程の生産性が劇的に改善されました。
今まではスプレーボールを使用して約30分ほどかけて各タンクを洗浄していましたが、アルファ・ラバルのSaniMidgetを導入してからは追加の手洗い作業のためにタンク内に入る作業が不要になり、生産性が劇的に改善されました。導入したSaniMidgetは合計8台ですが、洗浄水量の削減と生産性の向上を考慮すると、投資回収年数はわずか2年未満でした。
■ 発酵タンク |
■ 発酵タンクに取り付けられたSaniMidget |
地元に愛される「地ビール」を
今では県外への出荷量も増え、国際ビール大賞の受賞歴もある城端麦酒様ですが、むやみに生産規模拡大を追求せず地元での認知度向上を目標にしてビール造りに励んでいます。
コロナ前と比較すると、販路は大きく増えてないものの県内への出荷量が順調に増えている事から、地元で「城端麦酒」ブランドが浸透している手ごたえを感じていています。「堅苦しくならず、気軽に飲んでもらえるビールを!」と理想のビール造りに励んでいます。
製品紹介
アルファ・ラバルの2次元回転式洗浄機は、高い洗浄能力と節水を実現し、洗浄品質を向上・均一化し、生産性が向上します。スプレーボールとほぼ同じ圧力で回転するので、既存設備へ大きな改造をせずに導入できます。
アルファ・ラバルの2次元回転式洗浄機は標準タイプ、容易に分解が出来るSBタイプ、取付方向が自由なMultiシリーズなど、お客様の要望に応じて豊富な機種を揃えておりますが、更に大きなタンク・強固な付着物があるタンク向けに、強力な3次元回転タイプも用意しております。