OceanGlide
アルファ・ラバルのOceanGlideは、流体工学を用いた独自の空気潤滑システムです。平らな船底全体に均一で制御可能な空気層を形成し、船体と水の摩擦を低減するための最適な状況を実現します。摩擦抵抗の低減は、エネルギー効率の向上、燃料コストの削減、大気中に排出されるCO2の削減を意味します。海洋騒音の低減とともに、OceanGlideはより持続可能な海運への重要な一歩です。
真の省エネへの近道
- 最大12％の燃料節減は、CO2の削減とEEDI、EEXI、CIIの改善を意味します。
- 流体工学を用いて、少ないコンプレッサーで均一かつダイナミックな空気層を作り出すことを可能にします。
- フラットボトム全域をカバーし、摩擦抵抗を最大限に低減します。
- 個別に制御可能なセクションにより、空気層を完全に最適化できます。
- レトロフィットでも設置が簡単 - 大型のシーチェストは不要、最小限の貫通部、自由なコンプレッサーの配置ができます。
アルファ・ラバルのOceanGlideは、空気潤滑技術を活用する特許取得済みの次世代ソリューションです。空気潤滑と流体工学を組み合わせることで、高い効率と少ないコンプレッサー消費電力で均一な空気層を形成します。船底全体を覆うダイナミックな空気層は、各セクションに分割された空気分配バンド毎に制御され、最適化されます。
OceanGlideの革新的なセットアップにより、新造船でも既存船でも、どんな船にも簡単に取り付けることができます。新たなシーチェストは不要で、コンプレッサーを設置制約なく、船体を貫通する部分も最小限です。これは、すべての船舶が摩擦抵抗の50～75％削減の恩恵を受けられることを意味し、結果として、最大12％の燃料節減が可能になり、EEDI、EEXI、CIIにも大きな影響を与えます。
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OceanGlideの仕組み
アルファ・ラバルのOceanGlideは、空気潤滑と流体工学（精密形状の流路による流体の圧力と流れの制御）を組み合わせたユニークな製品で、可動部品は一切ありません。この特許取得済み技術の統合により、OceanGlideは新たなシーチェストや大きな船体貫通部を必要とせず、比類のない効率で空気層を生成します。
OceanGlideは平らな船底を分割し、それぞれに空気分配バンドを設けています。各バンドの後部には、流体発振器の列があり、これが個々の空気分配ユニットとなります。流体発振器は、コンプレッサーのパワーをほとんど使わずに、小さく均一な気泡を発生させます。気泡は発振器から離れるとほぼ瞬時に合体するため、均一で均質な空気層が形成されます。
空気分配バンドは、実際のコンディションで摩擦抵抗を低減するための最良のセットアップを提供します。流体力学的な翼の形をしたバンドは、システムをオフにするとほとんど抵抗を増加させません。さらに重要なのは、各バンドを独立して制御できるため、セクションごとに空気層を最適化できることです。必要なコンプレッサーの数を減らす（平均1～3台）ことで、OceanGlideは最大限のエネルギー効率と燃料節約を実現します。
どの造船所でも、どの船舶でも、簡単に設置可能
アルファ・ラバルのOceanGlideは、新造船だけでなくレトロフィットのソリューションとしても、迅速かつコスト効率よく導入できます。新たなシーチェストが必要なく、コンプレッサーは自由に配置でき、かつ数も少ないため、船内での設置スペースが大幅に削減されます。船外では、空気分配バンドを素早く簡単に取り付けることができ、船体の貫通は最小限で済み、特別なトレーニングも不要です。
OceanGlide – 実際の航行
Tharsis Sea-River Shippingがアルファ・ラバルの OceanGlideを初めて導入しました。コースターM/V Tharsisでは、この技術により最大10％の燃料節減を達成しました。この海運会社は、流体空気潤滑システムをより持続可能な重要な技術だと考えています。
舶用における効率の飛躍的向上
流体空気潤滑システムは、燃料消費を最大12％削減し、3年以内に投資回収が可能な新技術製品です。わずか1週間の工期でコースターM/V Tharsisに取り付けられ、操縦性や安定性に影響を与えることなく効率を改善することに成功しました。