デカンター型遠心分離機 VecFlow™ 技術:ベックフローは更なる省エネ、貴社廃水スラッジの脱水と濃縮を最適化
新しいアルファ・ラバルのALDEC G3 VecFlow™デカンター遠心分離機は、廃水スラッジの脱水と濃縮において無類の効率化をもたらします。この弊社独自のVecFlow™のフィードゾーンは乱流の発生を最小限に抑え、非常に優れた分離と、従来のデカンターと比較して30%の電力消費削減を実現しました。顕著な分離性能と運用のフレキシビリティが両立した本製品は、ケーキの脱水性や凝集剤凝集剤消費、処理量などにおいて貴社の脱水プロセスを最適化して、コスト化を実現します。
乱流の発生の最小限化/性能の最大化
デカンターボウルでの乱流の抑制は、高い分離性能と低い電力消費を両立するには必須です。アルファ・ラバル独自のVecFlow™フィードゾーンにより、従来のデカンター遠心分離機より乱流の発生が80%抑制され、加速動力を40~50%削減しました。
穏やかな加速
従来のフィードゾーンは、スラッジを放射状にデカンターボウルに投入し、それにより連続的に内部流れを乱して乱流を生じていました。一方、VecFlow™フィードゾーンでは、投入用に異なる流路を用意し、ボウルに投入する際にスラッジを接線状に加速します。これによりスラッジの放射状の加速度がかなり低くなり、乱流の発生が抑制されます。
分離性能の向上
全体で電力消費が30%削減された他、乱流を抑制したことで分離性能が向上しました。分離の効率は従来のデカンターよりもさらに向上し、凝集剤の分解も低減しました。
これにより、脱水プロセスが3つの異なる点(またはその三つの組み合わせ)で向上可能となりました:
- 凝集剤凝集剤消費量が最大10%減
- ケーキの脱水性が向上し、排液中の固形分が減少
- 処理量の増加
乱流を抑制することで、コンベヤーの摩耗も減少し、メンテナンスコストも低減します。
G3と比較した時の回収期間 VS 流量
運転コストの削減
アルファ・ラバルのALDEC G3 VecFlow™により、貴社貴社の濃縮および脱水プロセスを貴社の事業上の優先度に適合させるフレキシビリティが得られます。貴社の具体的な条件により、凝集剤消費量の最低化、ケーキの脱水性向上、または処理量の増加を望まれるかと思います。アルファ・ラバルのALDEC G3 VecFlow™を使えば、簡単にこれら3つのファクター間のバランスを理想的に達成することができます。電力消費低下はいずれにせよ達成されます。
高い分離性能と低い電力消費により、全体的な設備コストが低くなり、投資回収期間が非常に短くなります。しばしば、1年未満で投資全額が回収できます。
異なる流量での回収期間の例を表に示します。実際の結果は、施設の状態やデカンターをどのように構成するかにより違ってきます。この例では、デカンターは凝集剤消費量を最小限にした場合に合わせて最適化されています。ALDEC G3 VecFlow™でどれくらい貴社が運転コストを削減できるか、貴社の実際の条件に対する回収期間のより正確な見積などについてアルファ・ラバルにご相談ください。
表の計算は下記の仮定に基づいています:
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電力コスト 8円/kWh
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6000 運転時間/年
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凝集剤消費量10%削減
(実際の結果は、施設の条件と供給の範囲により異なる場合があります。)
貴社のAldec G3デカンター型遠心分離機を容易にアップグレード
既にアルファ・ラバルのALDEC G3を使用されている場合は、VecFlow™コンベヤーップグレードキットを使ってアップグレードすることが可能です。これによりALDEC G3 VecFlow™として、同様に優れた性能と電力消費量低減を実現できます。
高効率な濃縮と脱水
アルファ・ラバルの廃水デカンター担当グローバルセールスマネージャーであるTaha Suriaが、アルファ・ラバル独自のVecFlow™技術がどのように電力消費量を最大30%削減し、分離性能を向上させるかについてご説明いたします。
最先端の脱水技術
ALDEC G3 VecFlow™は、実績のあるアルファ・ラバルの技術に基づいて開発されたもので、ベースとなっているALDEC G3シリーズが世界中の廃水処理施設で選ばれている理由となる同じように革新的な脱水機を提供するものです:
パワーチューブ
パワーチューブからの排水により排液から運動エネルギーを回収します。デカンターボウルから出るときに流れを接線状に排出することで、デカンターボウルを回転方向に力を回収するので、エネルギー消費を大幅に減少することができます。
DDギアボックス
コンベヤーはDDギアボックスで駆動されます。これにより動力系におけるエネルギーロスを最小限にし、全体的な電力消費を最小限に抑えます。また、コンベヤースピードや分離プロセスの確実な制御を保証します。
スリムコンベヤー
アルファ・ラバルのスリムコンベヤーを備えたデカンター遠心分離機は、従来のデカンターと比較して処理量が向上し、消費電力が低くなっています。コンベヤーがよりスリムになっていることで、デカンターの処理容量が増し、液深を深くすることができます。これにより、より多くのスラッジを処理することができ、ボウルの内壁に印加される圧力が従来のデカンターより大きくなり、結果ケーキの脱水性アップ、または処理量の向上に繋がります。
貴社のニーズに合わせてカスタマイズ
アルファ・ラバルのG3 VecFlow™は、多様な材料、様々な摩耗保護オプションで異なるコンベヤー設計でご提供できます。よって、貴社の処理条件や要件に合わせて、性能や全体的な設備費用を最適化することができます。
環境面での持続可能性
アルファ・ラバルのALDEC G3 VecFlow™は、貴社のプラントの環境面での持続可能性を向上させる優れた手段です。
電力消費量を低減し、二酸化炭素の排出削減に繋がります。
乾燥した固形分が増加するので、輸送の必要量や埋め立ての容量が減少、または焼却炉の燃料消費量が減少します。
分離が効率的になるので、回収される水量が増加し、従来のデカンターよりも澄んだ排液が得られます。