造水装置
電力施設の多くは海水が手近な場所に位置しており、真空蒸留が造水の魅力的な代替手段となっています。アルファ・ラバルの造水装置からは、技術的用途にもその後の販売にも使用できる高品質な淡水が得られます。
アルファ・ラバルは、海水から淡水を生成するコンパクトで経済的な方法を開拓しました。50年以上前、アルファ・ラバルはデュアルプレートパック技術を用いた熱駆動式造水装置を導入しました。この造水装置は、シェル&チューブ式装置よりも小型であっただけではなく、湯あかの付着による影響を受けにくい製品でした。
今日、アルファ・ラバルでは自社の多重効用コンセプトをさらに発展させており、ただひとつのプレートパックの中で真空蒸留が可能となっています。画期的なAQUA Blue造水装置ではプレートパック自体の中が真空状態となっており、この中には、蒸発と分離と凝縮のすべてが行われる3-in-1タイプのチタンプレートが収容されています。
エネルギーの好機
AQUAの3-in-1プレート技術の重要な利点は、海水の必要量が半分であるということです。これによって、小型の配管とポンプを使用することが可能となりますが、これは初期投資が少なく、設置が容易でエネルギー消費量が小さくなるということですので、結果としてCO2排出量も下がります。AQUA Blueにとっては、エネルギー効率の限界はほとんどありません。
大量の淡水が必要である場合には、アルファ・ラバルの多重効用プレート(MEP)式淡水化プラントは、最適化されたポンプ構成と海水ポンプ上の周波数制御モーターによって、通常、1.3~3.0 kWh/m3しか消費しません。AQUA BlueとMEPのいずれも、付随的な電力消費は可能な限り低くなっています。
原文の「fresh」はfreshwaterとかけているものと思われますが、Webページという用途を考慮して、その部分は無理に訳出は行いませんでした。